タナクリームで漆喰補修2

仕上げ塗り

先日のブログに書いた剥離作業の後、剥がした所に全面接着剤を塗っていきます。接着剤とはあまり言わずシーラーとかプライマーとかの方がよく聞く言い方ですが、まあざっくり言うと接着剤です。

下地からのアクやシミの浮き上がりを防止したりする成分が入っているので単純な接着剤とは違いますが

接着剤
接着剤

↑とりあえずシーラー処理までしたら乾かさないといけないのでお昼休憩前に全箇所シーラー処理をして二時間程シーラーの乾燥を待ちます。

四角に切ってあるのは自然に剥離する場所だけ剥がすと輪郭がボコボコになるので多めにカッターで切っておきます。

こすり
こすり

↑左官材料は基本的になんでも2回で塗るものです。下地とのくっつきを良くしたり不陸調整等の為です。

と私は思ってますが実際はどうなんでしょうか。材料を一度に全部塗って仕上げることはないのでそういうものと教わってきたのでそのまま受け入れてましたが、一度に塗るよりも2回で塗ったほうが実際仕上げも平らがとりやすいです。

とにかく左官材料は二度塗りが普通です。

仕上げ塗り
仕上げ塗り

↑仕上げで二度目を塗りつけていったところです。

濡れているのもあってか見た目の色が全然違います。

エクステリアの化粧ブロックや土間コンクリートも含め、水分がなくなると色は薄くなるのであまり目立たなくなりますが一部の部分補修はやはり目立つのでやはり全面やり直しとの費用対効果を考慮しての間に合わせの域を出ないのが実状です。

今回タナクリームという漆喰は初めての漆喰材料でしたが塗りやすくいい材料でした。

しかし今回必要だった材料はお茶碗一杯程度なのに対して20kg缶しか販売されてないという….

そうそううまいタイミングで使用期限内に漆喰を使う事もないので98%がムダになってしまいます(^-^;

田中石灰工業さんが5kg缶を販売してくれることを期待しております

左官工事はアフターメンテナンスが必要になることがそれなりにあります。そしてその際はほとんど安く無いのが現状です。すると益々左官仕上げを注文してくれるお施主さんが少なくなりクロスにとって変わられてしまいそうです。クロスの良さも有るんですけどね

たまには日本古来の左官仕上げの良さも宣伝できると嬉しいのですが