建方
基礎天端
基礎天端

今年の梅雨はなんだかよくわからない降り方で作業があまり進みません。

雨の止み間に基礎天端をモルタルで平らにしていきます。↑

最近はレベラーという流動性の高い材料を流すと水のように最後は勝手に平らになる商品でやる事が多くなりました。型枠を外す前にレベラーを流しておけば型枠を外した時にはもう平らになってるという優れものです。

今回は従来のやり方でモルタルを塗って平らにしてあります。

専用のまっすぐな木材を水平に設置していき、その高さに合わせてモルタルを塗って行くやり方です。

私が弟子の頃は住宅の基礎もすべてこのやり方でした。

施工後に計測してみても家全体で1mmの誤差が一ヵ所あるかどうかぐらいの精度でした。

レベラーが出た当初はレベラーの扱いに慣れていないのでモルタルの方が平らになるという雰囲気がありましたが最近ではもっぱらレベラーの扱いに慣れてレベラーが普及して久しい感じです。

 

埋め戻し
埋め戻し

重機である程度土を戻していきます。

この時重機でよく踏んでおくと後の地盤の沈下を軽減できます。

↑写真手前の小さな機械は表面を平らにするもので土に強い圧力をかけられないので

建方
建方

基本的にエクステリアで扱う構造物(大きいものは別)は基礎ができたら上物はそれほど難しいところはないのでどんどん進んでいきます。

↑この状態だと日をまたぐには不安定なので壁のパネルを何枚か入れて本日の作業は終了です。

イナバガレージ ガレーディア4

土間コンクリート押さえ
土間打設
土間打設

先日の続きで本日は土間コンクリートを打設していきます。

 

土間コンクリート流し込み完了
土間コンクリート流し込み完了

ひととおり流し込んだコンクリートを平らにならしたところでちょうどガレージの材料がとどきました。

通常1%くらいの水勾配をとりますが、お施主様より完成後自分でガレージハウスに加工する予定を伺っていたので今回は水勾配はなしで水平を狙ってならしていきます。

またコンクリートを流すと打設すると打つとはる、は同じ意味です。

同様にコンクリートを鏝でならすと押さえるは同じ意味です。

土間コンクリート押さえ
土間コンクリート押さえ

土間コンクリートを打設した上の空間が居室やガレージ等の空間になる場合、普通は地面からの湿気の上がりを防ぐため土間シートを張ってからコンクリートを流すので、流したコンクリートの水分は地面に吸収されず蒸発によってのみ水分がなくなるので少し乾きが悪くなり鏝仕上げの時間が長くかかります。

急激な乾燥よりはコンクリートの品質にとっては良いので夜中氷点下になる日以外は困りはしません。

この点は静岡で良かったと思うことが多いです。

北海道とかどうするんだろう…

 

滑り止めの加工をする必要はないので金鏝で平滑にしあげて完了です。

駐車場やアプローチ等で雨によって濡れる部分は最近刷毛引き仕上げにすることが普通になっています。

コンクリートは最初の一年くらいはツルツルで雨の日はよく滑ります。

以前大雨の日に車で走っていたら自分の家の駐車場で転んで頭から血を流して倒れている方がいて救急車を呼んだことがありますが、手すりも無くコンクリートも押さえてあって滑りやすい感じでした。

一人暮らしの方だったので非常に危険な事例でした。

ちなみに見た目に反して、金鏝押さえより刷毛引き仕上げの方が大変です。

手間や工程が増えるのと日当たりが均一じゃない時に刷毛の目が揃い辛いのでその対策が増えます。

土間を平らにならす技術力が無い方は決まって刷毛引きの方が楽だと言います。

表面を刷毛で荒らして逃げにしてるだけなので、そのようなことを言う業者には注意してください。

個人的にはほとんどの構造物は土台や基礎が一番大変だと思うのでここまでくればあとは組み立てだけなので少し気持ちに余裕ができます。

水平、直角、対角を出す作業が終わっているので組み立てるだけになりますから慣れているモデルなら図面を見なくてもできるようになります。