今年は梅雨明けしてからずっと天気がせいせいしないですね
相変わらず新型コロナウイルスも収まりそうもありません
先日玄関ポーチタイルの補修の御依頼をうけ、どうやって補修しようか考えたすえにとてもキレイに納まりました。
玄関正面側のポーチタイルがキレイに1枚剥がれておりその横のタイルは三角形に割れている状態です
本来三角形に欠けているタイルも剥がして2枚貼り直せばすむ話なのですがそうはいかないのがタイル補修のツラいところです
タイルメーカーというのは主要メーカーだけでも10社以上あり、タイルはフラッグシップモデルを除き数年で廃版になるものも多いです。その型番は残っていても色番がその使いたい色番だけ廃版になっていたこともありました。さらに最近は圧倒的に300角タイルの方が多く採用されており今回ご依頼いただいた100角タイルはどのタイルメーカーさんも種類が少なく感じます。2種類くらいしか取扱ってないメーカーさんも多いですね。
つまり何年も前に施工したタイルは同じタイルが手に入らないことがよくあるんです。
その問題に関してはどうしようもないのでなるべく似ているタイルで貼り直す事になるのですが、色も大きさも厚さもほんの少しだけ違うタイルなのではっきり言って目立ちます
かといってどうしようもないのですが、今回いろんな条件が整っていたので同じタイルを裏から1枚剥がして移植することにしました。
このタイルは正面からは見えない面のタイルです
まずはこのタイルを剥がしていきます。
キレイに1枚剥がせました
実はこれがメチャクチャ大変です。
失敗して割れたらもう直しようがありません。
自画自賛ですがかなりスゴいです!
あとは三角形に欠けているタイルを真っ直ぐキレイな三角形の欠け方に切り直して、この剥がしたタイルをその欠けた三角形の形に切り出して貼り合わせて1枚のタイルのように見せます
右側のタイルが貼り合わせたタイルです
目地材を塗って掃除したところなのでタイルが濡れていて少しわかりにくいですが、一見貼り直したタイル2枚共違いがわからないですよね
できる範囲での最高の補修方法だと思います
移植させてもらったタイルはもとの場所に貼り戻しましたがツギハギになってます。
ここのタイルを犠牲にすることで正面から見えるタイルをキレイに補修できたのです
リフォームだと正規のやり方じゃない方がいいこともあります。
そこは完全に施工する人のセンスになります
構造的な耐力、見た目、金額、その状態を維持できる年数等、いろんなことを考える必要がありますがそれも施工する人の考え方になります
できるだけ多くのお客様に、頼んで良かったと思われる業者でいたいです