最近は全国各所で相次ぐブロック塀の倒壊による人的被害がたびたびニュースで取り上げられます。
その影響か、古くなったブロック塀の解体の依頼がここ数年多くなりました。
またそれに伴い、とりあえずブロック塀の強度を診断してほしいとの依頼もいただくようになりました。
残念ながら30年ほど前に施工したものなどになると建築の基準を守ってない構造物がたまに見受けられるのも事実です。
特に目立つのは鉄筋の不足、基礎の構造上の脆弱性、空洞部へのモルタル及びコンクリートの非充填、などが多いようき感じます。
そのようなブロックは基礎部からやり直すか、ブロックの段数を地上部二段くらいまで下げるなどの処置をしておく必要があります。
ちなみに普通ブロックを土留めにしてはいけませんので、そのような時は速やかに解体を提案しております。
今回はモジュール寸法500mmの化粧ブロックと普通ブロックの診断の依頼がございました。
↑コチラは接道部の化粧ブロックの傾き検査でさげふりという道具で垂直かどうかを見ていきます。
住宅側のタイルとの間にヒビが見られず、傾きも無いのでコチラは問題なしと判断いたしました。
コチラは鉄筋棒を決まった寸法で何度かずらしながら打ち込み基礎の根入れ距離を判断していきます。
コチラは普通ブロック塀側の基礎の根入れ深さを量ります。
基礎から水平距離でまず200mm離し鉄筋棒を打ち込んだら深さ400mmでコンクリートに当りました。
次にブロック塀の基礎から水平距離で300mm離して鉄筋棒を打ち込むとまた400mmでコンクリートに当りました。
次にブロック塀の基礎から400mm 離して打ち込んだら深さが400mmを越えても鉄筋棒は地面に刺さっていきますので基礎から水平基礎で380mmのところで垂直に鉄筋棒を打ち込むと深さ400mmでコンクリートに当りました。
なのでこの基礎は幅15cm本基礎高さ500mm基礎底板部幅500mmのL型基礎と判断できます。
次に鉄筋のピッチ(間隔)の検査です。
接道部の化粧ブロックは縦筋横筋とも各段入っています。
コチラの普通ブロック側も縦筋横筋各段数入っています。
細かな話で横方向の鉄筋の定着ぶの重なりや最上段部の縦筋のフックなどの規定が守られているかは解体しないとわからないのですが、ここまで基準通りに施工されている業者様であればちゃんとそこらへんも設計基準通りに施工されているだろうという判断になります。
この金属探知機はなかなか優れものでほどよい価格で高性能です。
当社の理念と合致しており親近感がわきます。
以上の診断結果からこちらのお施主様のブロック塀はルールにのっとり堅牢に施工されていると判断させていただきました。
また日本エクステリア建築協会(JPEX)様のホームページに地域のブロック塀診断士名簿と標準価格が、記載されております。
これからますます需要の増えそうな工事内容です。
我が家のブロック塀の強度か気になるという方は是非当社へご連絡ください。