イナバドマール 土間タイプ

水の侵入対策

もうだいぶ前に終わったのですが

 

土間打設準備
土間打設準備

イナバドマール土間タイプの土間を打設していきます。

中は湿気上がりの防止で防湿シートを敷いてあります。

安物の薄いタイプはダメです。

クラック防止(クラックの広がり防止かも?構造上は引っ張り応力を負担してますが)のワイヤーメッシュも敷いてスペーサーを入れてコンクリートの真ん中にワイヤーメッシュがくるようにしておきます。

水の侵入対策
水の侵入対策

ガレージ内のコンクリートと一体でシャッターが降りるところも同時に打設していくのがセオリー(というか親切?)だと思いますが、その際に少し加工が必要なのがこの段差です。シャッターを完全に下ろしても外部からの水の侵入は防げません。特に大雨だと

そこでこの3cmくらいの段差です。さすがにこの段差は水は登りません。

でも縁がきれるので中と外を別で打設するのはよくないですから一度にコンクリートを打設するわけですがそうすると、この段差を作ることになるので少し加工が必要になります。

シャッターが降りる寸前くらいで覗くと内部の土間の角とシャッターの一番下が並んで見えるので土間の水平具合がよくわかります。

また下ろしきったところでシャッターと土間がピシッと閉まってるかどうかもよくわかります。

もし所々陰が見えたらまっすぐになってないということです。

もちろん土間が

なのでこの段差作りは割と技術力が出ます。

といっても職人であれば難しい工程ではないですが

シャッターケースの効果
シャッターケースの効果

翌日、朝露でか下ろしてあったシャッター結構ぬれてました。

雨が降ったかのようにぬれてましたが実際に降ったわけではないので濡れているのはシャッターのみです。

これはチャンスです。

コンクリート等は濡れてないのでシャッターケースの効果を見れるチャンスです。

ということで一気にシャッターをあげてみました。

通常であれば水を撒き散らしてしまうとこですが↑この威力です。

ガレージのどちらかというと外部に何滴か落ちただけでガレージ内に、水をまきちらすようなことはありません。

ガレージハウスとして使う方には必需品ですね

本体も含めイナバさんの商品は費用対効果バツグンです!

 

イナバドマール土間タイプ

イナバ シャッター

先日の作業の続きです

日をまたぐ時は風による転倒や夜中の急な雨等を考慮して屋根と柱の横の壁パネルまで組み立てておきます。

対角や鉛直だけ見て仮にボルトを締めたら残りのボルトは壁と屋根を全部組み立ててから本締めするものです。たぶん

今日はシャッターの組み立てからスタートです。ちなみにシャッターを一人で組み立てるのは慣れてないと少し大変かもしれません。

重大な事故や部品に傷をつける原因になります。とは言ってもそこはさすがイナバさん

最初に爪が柱の穴に引っ掛かりさえすれば後は左右を順番に穴3つづつくらい上げていけば良いので一人でもできるようになってます。

↓この状態

イナバ シャッター
イナバ シャッター

シャッターを上げきってオプションのシャッターケースを取り付けたところ↓

の内観

オプションシャッターケース
オプションシャッターケース

雨の日にシャッターを上げると勢いで水が跳ねてしまいます。

しかも中に

それを防ぐたまにはオプションのシャッターケースが有効です。

シャッターを全部下ろした状態でわざとシャッターに水をかけてから巻き上げてみると結構水が飛び散るのがわかります。

その後シャッターケースをつけてからもう一度試してみるとほとんど水を撒き散らしませんでした。

最近はガレージ内を室内空間等に改装される方が増えてきましたが、そのような使い方をする場合はシャッターケースは必須ですね

オプションシャッターカバー
オプションシャッターカバー

外からシャッターケースを見てみたところ↑

標準だとシャッターが見えてます。

今日はこの後、中の土間を打設していきます。

建方
基礎天端
基礎天端

今年の梅雨はなんだかよくわからない降り方で作業があまり進みません。

雨の止み間に基礎天端をモルタルで平らにしていきます。↑

最近はレベラーという流動性の高い材料を流すと水のように最後は勝手に平らになる商品でやる事が多くなりました。型枠を外す前にレベラーを流しておけば型枠を外した時にはもう平らになってるという優れものです。

今回は従来のやり方でモルタルを塗って平らにしてあります。

専用のまっすぐな木材を水平に設置していき、その高さに合わせてモルタルを塗って行くやり方です。

私が弟子の頃は住宅の基礎もすべてこのやり方でした。

施工後に計測してみても家全体で1mmの誤差が一ヵ所あるかどうかぐらいの精度でした。

レベラーが出た当初はレベラーの扱いに慣れていないのでモルタルの方が平らになるという雰囲気がありましたが最近ではもっぱらレベラーの扱いに慣れてレベラーが普及して久しい感じです。

 

埋め戻し
埋め戻し

重機である程度土を戻していきます。

この時重機でよく踏んでおくと後の地盤の沈下を軽減できます。

↑写真手前の小さな機械は表面を平らにするもので土に強い圧力をかけられないので

建方
建方

基本的にエクステリアで扱う構造物(大きいものは別)は基礎ができたら上物はそれほど難しいところはないのでどんどん進んでいきます。

↑この状態だと日をまたぐには不安定なので壁のパネルを何枚か入れて本日の作業は終了です。

イナバドマール土間タイプ

脱型

先日ガレージの基礎の丁張を出して土を掘ったので基礎コンクリートを打設するための型枠を組む前に捨てコンクリートを打設していきます。

捨てコンクリートとは主にコンクリートを打設する前に型枠を組む通り等を地面に出す用に暑さ6cm程で打つ無筋コンクリートのことです

と思ってます。

大型マンション等の地梁等は未経験なのでわかりませんがおおむね上記のとおりです。

土の上にそのまま型枠を組もうとすると通りが分かりにくく、型枠の高さも土の上では揃いづらいです。

そのような時には捨てコンクリート

コンクリートに丁張から墨を下に写して通りを出してそれの通りに型枠を置けば通りも高さも揃う算段です。

地墨
地墨

↑水平器で丁張から下に墨を写したところです。

この墨を各通り出して、型枠を組んでから今度は型枠そのもので対角を確かめれば合ってるハズです。

脱型
脱型

型枠の写真を撮り忘れて↑型枠を外したところ

ちなみに、型枠を外すことを脱型と言います

たぶん

イナバの図面で基礎の形は逆T字で寸法も書いてあるのでその通り施工すれば安心だと思います。構造計算とかして書いてくれてあると思いますので

確か申請出す際の構造計算書類についてもイナバさんにお願いすれば出してもらえると伺った覚えがあります。

基礎コンクリートを打設してから型枠を外すまでの養生期間は4日とりました。

とにかくどんな構造物でも基礎が大事です

このあと基礎の天端を平らにしていきます

イナバドマール土間タイプ

丁張
着工前
着工前

↑この木を抜いてイナバのドマール土間タイプをここに建てます。

 

まずは伐採伐根
まずは伐採伐根

↑樹高3m超えの樹木根っこはなかなか抜き応えがあります。

根っこの範囲は半径4mくらいにまで達していました。

植栽用の植木土に入れ変えて植えてあったので土が柔らかいため重機で一発ですが…

しかし結果的には構造物用に良質土に変える必要があります。

静岡県中部は0-40というサイズで、水捌けが良く、良く締まり、それでいて安価という良い土があるのでそれを後々持ってきて客土として埋め戻します。

丁張
丁張

↑あらかた木を抜いたら丁張を出して基礎部分を掘っていきます。

丁張というのは杭(写真では鉄杭)に木の板を水平に留めていき構造物の高さや通り芯、結果的に対角も出して糸を張る為に墨を記しておくための重要な工程です。

構造物ではまず土台がしっかりしてなければ上物がどれだけ良い物を建ててもダメです。

どんなものでも基礎がダメなら全部ダメなように建物も同じですね

その土台の基準となるものが丁張です。

なので丁張に張った糸がすべての基準になるわけです。

ちなみに、重機や土を締めかためる為の転圧機の振動の影響を受けるので丁張は何度も見直すことになります。

他業者がいるような現場では触られたりもする可能性があるためやはり丁張が合ってるかの確認が何度か必要になります。

正直なところ小さな構造物だと終盤は丁張があてにならないので無視することもありますが….

 

本日はここまでです

駐車場リフォーム 最後の仕上げ

駐車場リフォーム完成

先日打設したコンクリートの養生期間が規定の日数をすぎたのて型枠を外していきます。

ここで言う規定の日数とは7日間です

ちなみに最短で、打設後の翌日車が載ってるのを見たことがありますがコンクリートにクラッチ等は入ってなかったです。

打設するコンクリートの厚さも10cm以下で、補強のワイヤーメッシュもコンクリートの真ん中になるようにコンクリートの打設中に浮かせたりスペーサーをあらかじめかませておく等の通常やるようなことはせず地盤面に置いてあるだけでそのままコンクリートを流し入れてるように見えたのですがそれでも翌日車が載ってクラックは入っていなかったのは事実です。

正直驚きましたが、見た目の変化はなくてもコンクリートの硬化にとって外部からの圧力はデメリットなのでおそらく問題無いわけではないのでしょうけど…

防草シートの収まり
防草シートの収まり

↑型枠の下に入れ込んでおいた防草シートです

防草シートの一番弱いところは外周周りの壁等との間にできる隙間なので、コンクリートの下に入れ込むことでその問題の対策をしていきます。

駐車場リフォーム完成
駐車場リフォーム完成

↑オレンジ色のレンガチップを戻して完成したところです。

元から敷いてあったものなのでお金をかけずに意匠性を持たせることができました。

コンクリートを全面打設すると手間もかからず費用対効果も高いのですが、どうしても味気無くなってしまうので、このようにタイヤが載らない部位に雑草対策をちゃんとしておけばコンクリート+砂利の組み合わせはとても有効です。

駐車場のタイヤが載るところは砂利よりもコンクリートの方が確実に使い勝手が良いです。

施工前は全面砂利だったのでこれからは砂利の掃除も無くなりストレスが減ると思います。

駐車場リフォーム 続き

土間打設後
砂利用防草シート
砂利用防草シート

前回土を鋤き取る際に上の化粧砂利(瓦チップ)を残しておきました。

車を停める時の目安のラインとして一部残したいとのことで、コンクリート打設後に一部砂利を戻していきます。駐車のラインとは別で、全面コンクリートは味気ないので真ん中辺りを少しくりぬいておいてソコも砂利を戻します。

でも砂利にするとソコは草が生えてくるのでコンクリートの部分とオーバーラップするように防草シートを型枠の下に敷いておきます。↑の写真

土間打設準備
土間打設準備

防草シートを敷いて、型枠を入れていきワイヤーメッシュを敷いたら準備完了です。

後はコンクリートの車が来るのを待ちます。

ちなみによくコンクリートを運搬するトラックのことをミキサー車と言いますが、それはただのアダ名です。

正式な名称はアジテータートラックです。

 

土間打設後
土間打設後

 

いつもそうですが、コンクリートを打設する時はとても時間に追われていてまた写真を撮ってなかったので↑打設後の、しかもならしおわった状態の写真です。

最近はコンクリートの土間は刷毛引き仕上げが多くなりましたが、今回は金鏝仕上げです。

コンクリート打設後一年くらいまでは雨の日等にとても滑りやすくなるので刷毛引きが普及したんですけど、実際普通のスニーカー等であればそれほど簡単には滑らない気がします。

サンダルのようにソールの裏側があまり凹凸の無いタイプは要注意ですが

ちなみに刷毛引きの方が手間が多いので金鏝の方が工程としては簡単になります。ちゃんとした人であれば

駐車場のリフォーム

着工前
着工前
着工前

今回は駐車場のリフォームです\(^_^)/

今オレンジ色に見えるところは瓦を砕いたモノを砂利のように敷いてあり、車を停めると道路に引っ張ってしまうのでコンクリートに変えたいとのことで、一部だけ残してコンクリートを打設していきます。

ちなみに手前の灰色っぽいところはスタンプコンクリートというコンクリートに型押ししてから色をつけたものです。

海外のやり方で、日本でも流行らせようという流れが以前はあったようですが金額も高くあまり流行らなかった感じです

現在敷いてある瓦を砕いたモノはレンガチップみたいな感じでいわゆる再生材の一つです。

砂利もそうですが、人が歩いたり車が乗ったりすると道路等に引っ張ってしまうというデメリットがあるのでタイヤが乗る所はやはりコンクリートの方が使い勝手は良い傾向がありますね

掘削後
掘削後

とりあえず初日は掘削までです。

左側にコンクリート打設後、戻すためにレンガチップを残して置きます。

掘削したものを残土処理場ではなく産業廃棄物屋さんに持って行ったのは初めてでした(^^;

全面コンクリートはイヤというお施主さんもいらっしゃいますので、砂利や芝やタイル等、少し化粧部分を取り入れるのは良い事ですが、タイヤが乗る所はなんだかんだでコンクリートが総合的に最適な気がします

次回は枠を入れてコンクリートを打設していきます。

タナクリームで漆喰補修2

仕上げ塗り

先日のブログに書いた剥離作業の後、剥がした所に全面接着剤を塗っていきます。接着剤とはあまり言わずシーラーとかプライマーとかの方がよく聞く言い方ですが、まあざっくり言うと接着剤です。

下地からのアクやシミの浮き上がりを防止したりする成分が入っているので単純な接着剤とは違いますが

接着剤
接着剤

↑とりあえずシーラー処理までしたら乾かさないといけないのでお昼休憩前に全箇所シーラー処理をして二時間程シーラーの乾燥を待ちます。

四角に切ってあるのは自然に剥離する場所だけ剥がすと輪郭がボコボコになるので多めにカッターで切っておきます。

こすり
こすり

↑左官材料は基本的になんでも2回で塗るものです。下地とのくっつきを良くしたり不陸調整等の為です。

と私は思ってますが実際はどうなんでしょうか。材料を一度に全部塗って仕上げることはないのでそういうものと教わってきたのでそのまま受け入れてましたが、一度に塗るよりも2回で塗ったほうが実際仕上げも平らがとりやすいです。

とにかく左官材料は二度塗りが普通です。

仕上げ塗り
仕上げ塗り

↑仕上げで二度目を塗りつけていったところです。

濡れているのもあってか見た目の色が全然違います。

エクステリアの化粧ブロックや土間コンクリートも含め、水分がなくなると色は薄くなるのであまり目立たなくなりますが一部の部分補修はやはり目立つのでやはり全面やり直しとの費用対効果を考慮しての間に合わせの域を出ないのが実状です。

今回タナクリームという漆喰は初めての漆喰材料でしたが塗りやすくいい材料でした。

しかし今回必要だった材料はお茶碗一杯程度なのに対して20kg缶しか販売されてないという….

そうそううまいタイミングで使用期限内に漆喰を使う事もないので98%がムダになってしまいます(^-^;

田中石灰工業さんが5kg缶を販売してくれることを期待しております

左官工事はアフターメンテナンスが必要になることがそれなりにあります。そしてその際はほとんど安く無いのが現状です。すると益々左官仕上げを注文してくれるお施主さんが少なくなりクロスにとって変わられてしまいそうです。クロスの良さも有るんですけどね

たまには日本古来の左官仕上げの良さも宣伝できると嬉しいのですが

タナクリームで漆喰補修

タナクリーム

家の中の漆喰が部分的に剥がれたり膨れてきてしまったので部分補修をしてほしいとのご依頼を受け施工してきました。

地域の住宅メーカーさんで家の中の壁全てを漆喰で仕上げるというこだわりのお施主様で、連絡を受け現調に伺ってみたところ確かに家中の壁の至るところが少しづつ膨れたり剥がれたりしていたのですが全面塗り直しなんてことになったら大掛かりな工事で金額もとんでもないことになっちゃいます。

なんせ家中の壁全てが漆喰です。

そして新築当初使用した漆喰材料がどこのメーカーの商品かつきとめられませんでした。

なので思考したところ田中石灰工業さんのタナクリームという商品に絞られました。

タナクリーム
タナクリーム

↑こちらです

一番の問題点でもあり課題でもあるのが石膏ボードに直接漆喰をぬってあることでした。

通常石膏ボードへの一発塗りは薦めない左官屋さんが多いと思います。

基本的には当社も下地を塗ってから仕上げを塗っていきます。

石膏ボードに直接塗れるという商品がありますが今回のように10年程で不具合が出てきてしまうことを考えると、新築当初の施工費用を抑えたところで本末転倒です。

このような設計をされる会社さんもありますが、施工する側としては後々クレームになりそうな一発仕上げは本心ではやりたくないものです。

剥離状況
剥離状況

家中の至るところが↑このように剥離しています。

除去作業
除去作業

ヘラで剥がれている部分を剥がそうとしたらかなり広範囲にわたって簡単に剥がれていきました。

明らかに接着力を失っています。

とりあえず今回は部分補修にして、今後も剥離の進行は目に見えているので次は建てていただいた住宅メーカーさんに相談していただくことにしました。

販売されているメーカーさんも試験して販売されていますので、プラスターボードに下地を塗らずに一発で仕上げできるというのは画期的でありがたいことなのですがやはり新商品というのは経年劣化を確認できないのでデメリットを最小限に抑える施工時の注意点が確率されていないという事も頭に入れなくてはなりません。

新たな良い商品を研究していくメーカーさん、なるべく施工費用を抑える設計を日々探求していく工務店さん、自分の技術にプライドと責任感を持って施工する施工業者さん、みんなが一生懸命です。

新商品というのは本当に難しいです。