藤枝市で庭のリフォームをしてきました。
と言っても簡単な土間コンクリートの補修工事で、よくあるクラックの多い土間コンクリートのやりなおしです。
20年前辺りくらいからは全国的に普及したと思われる(その時は学生なので聞いた話しですが)土間コンクリートの中に入れるワイヤーメッシュが、それ以前は入ってないことが多く土間コンクリートに1度入ったヘアークラックが広がり、目で見てわかるくらいのひび割れに成長してしまいます。
コンクリートというのは圧縮力は強いけど引張力が弱いです。なのでそれを補うために引張力に強い鉄筋を入れるわけです。
通常厚さ10cmの駐車場等の一般家庭に使われるような土間コンクリートの場合は鉄筋ではなくф6mmくらいのワイヤーメッシュを入れるのが昨今の常識です。
しかし以前はそのワイヤーメッシュが入っていないので、コンクリートに圧力が加わったり膨張や収縮した際にヘアークラックが入るとそのクラックがそのまま広がってしまうため、昔打ったコンクリートは幅1~2mmくらいのヒビになってしまうのです。
ちなみに引張力は「いんちょうりょく」ではなく「ひっぱりりょく」と読みます。
一見、引っ張る力の事かと思いますが普通引張力と言ったら「反対方向に引っ張られた時に耐える力」です。
例えば紙を両手で持って左右に引っ張ったらちぎれます。
紙の引張力が弱いからです。
土も引張力は弱いです。
少し硬い土のかたまりでも、両手で引っ張ったらパカッと割れます。
直径5cmのコンクリートの棒で車を吊ることはできません。
コンクリートは引張力が弱いので車が持ち上がる前にちぎれます。
直径5cm の鉄筋なら車は持ち上がります。
鉄は引張力が強いからです。
少し分かりにくいですが、鉄筋やワイヤーメッシュが入ってないのでヒビにバールを入れて素手で既存の土間コンクリートの解体撤去作業が終わってしまいました。
ワイヤーメッシュ入りだと半日はかかりそうなボリュームですが素手で二時間もしないうちに準備から片付けまで終わりました。
まあ解体費用が安いというメリットもありますが…
新規に土間コンクリートを厚さ10cm で打設するので高いところの土は削って残土として処分します。
コンクリートの解体撤去作業よりもはるかに大変で手間も
かかりました。
その後、転圧しワイヤーメッシュを入れてコンクリートを打設します。
時間との勝負だったので写真はないですが6mm のワイヤーメッシュが入ってます。
既存の土間コンクリートの高さがバラバラで逆勾配になってるところもあったので雨が降った時に水が溜まらないように鏝で僅かに溝のような凹みを作り水の逃げ道を作りました。
ただ、打設してすぐには水を流して点検することはできないので確実に水を逃がせるようにしておく必要があります。
後日、硬化後に撒水し点検したら思い通りの方向に水が通って行ったので100点の仕上がりでした。
ちなみに工事完了後「車の乗り入れは1週間待って下さい」と伝えたのですが2日後に車が乗ってた事もあるあるです
それを目撃した時の私の何とも言えない顔といったらもう…
何とも言えないですよ