藤枝市で駐車場をリフォームしていきます

コンクリート復旧完成
駐車場コンクリート解体
駐車場コンクリート解体

昨日の続きで今日はコンクリートを解体していきます。

今では当たり前のワイヤーメッシュはやはり入っていません。

コンクリートの厚さが20cmもあるので家庭用の駐車場としては十分な強度です。

駐車場コンクリート解体完成
駐車場コンクリート解体完成

年数の経っているコンクリートは強度も出ているので打設後一年くらいのコンクリートに比べるととても硬く、厚さも20cmもあるので少し解体に時間がかかってしまいましたがなんとか解体が終わり次はコンクリートの打設準備です。

当初は予定にありませんでしたが、せっかく20cm もあるので客土(その土地の中にもとから有る土ではなく、どこかから持ってくる土のこと)で厚さ10cmにするのではなく現状の盤面を整地してコンクリートの厚さが均等になるようにしてから機械で転圧してワイヤーメッシュ(溶接金網)を入れてからコンクリートを流しこみます。

コンクリート復旧完成
コンクリート復旧完成

翌日の明け方小雨が降ったようです。

湿潤養生でコンクリートのためには良い気かします

湿潤養生とはコンクリートの急な感想を防ぐためにコンクリート自体の湿度を保つことです。

夏にはは必要な養生です。

コンクリートは見た目が単調になってしまいますが、意匠性以外は優れている材料です。

安価で形が自由になるためどんな形状にも対応でき、工期も短くメンテナンスがほぼいらないためランニングコストがかからず強度の劣化も考慮する必要がありません。

工事中のコーンを外しにいた際お施主さまからストレスなく車を停められるようになったと言っていただけて今日も良い仕事ができたのかなと思いました。

藤枝市で駐車場のリフォームをしていきます

タイル剥離2
タイル剥離
タイル剥離

車一台の縦列駐車場のタイルが剥がれてしまっているので全面コンクリートにしてメンテナンスフリーにしたいとのご依頼をいただきました。

タイル剥離2
タイル剥離2

↑おもに前輪をひねる位置のタイルが剥がれています。

エクステリア工事において駐車場の舗装材を何にするか、という問題はとても重要で、施工時間や機能性、実用性や金額等を考えるとトータルバランスが一番優れているのはコンクリートです。

ただコンクリートはカビや藻等で黒く汚れる事と全面的にコンクリートを敷設すると味気なくなるという問題点があります。

そこで↑このようにタイルを貼ったり石を貼ったり緑をポイントで植えたりするのですが、1t以上にもなる車を停めるのでどんな材料でも良いというワケではなく車が載ることに対応したものでなくてはなりません。

コチラのお施主様の駐車場もとても頑強に施工してありましたが広範囲にわたりタイルが剥離していました。

ゴムでできているタイヤを毎日かなりの圧力をかけた状態で同じ場所でハンドルをきるので、どうしても長年の使用でこのように化粧材料が剥離する現象を散見します。

タイル剥がし
タイル剥がし

廃棄する際にリサイクルするためタイルとコンクリートを分けて解体していきます。

剥がれていたり浮いているタイル以外はとても強力に接着されています。

これほど丁寧に施工してあっても時間の経過でこのように剥がれてしまうことがある、という問題とコンクリートのみの施工のデザイン性と、この二つを改めて考えさせられながら解体して今日の作業は終了しました。

デメリットばかりを考えるとデザインの幅が狭くなってしまうのですが、20年後もなるべく綺麗でいることを目指すと難しい問題です…

う~ん…

三協アルミスカイリード3

カーポート下コンクリート打設

前回スカイリードの柱を建てたので今回は続きの屋根の前に土間コンクリートを打設していきます。

全面的に土間コンクリートを打設するため60㎡ほどあるので今回はコンクリートポンプ車を使ってコンクリートを打設しました。

カーポート下コンクリート打設
カーポート下コンクリート打設

屋根をつけるとコンクリートポンプ車の配管を取りまわすのが大変で、かといって柱を埋める前に土間コンクリートを打設したら柱をいける場所をくりぬいてコンクリートをつぎはぎにすることになるので柱を建てた状態で打設することになります。

通常はポンプ車を使うより生コン車(正確にはアジテータートラック)からそのまま生コンクリートをおろすのですが、ある程度の広さの土間ならポンプ車を使ってコンクリートをおろした方が、早く打設できて結果的にはコンクリートの乾き方も均一になりやすく仕上がりが綺麗になる傾向があります。

カーポート下コンクリート
カーポート下コンクリート

土間屋さんに応援で来ていただいて二人で仕上げました。

↑正式名ではありませんがプロペラという機械で平らにしている様子です。

カーポートで駐車スペースの90%以上を覆っているので土間コンクリートにはあまり勾配をつけたくなかったのですが住宅の設計GLという高さの基準が道路よりかなり高く設定されていたのでどうしても勾配がきつくなってしまいました。

このような事にならないように最近ではハウスメーカーさんと最初からエクステリア計画を建てているお施主さんも多くなっているようです。

コンクリートが乾くのを待っているあいだに屋根のアルミ部材を切断したりして準備しておきました。

脚立を建てて作業できるようになるまでコンクリートの養生をとって数日待ちます。

後施工アンカーの問題点について

梅雨があけたのかはっきりしませんが、今年も暑い季節がやってきました

建設業においては全国的に塗装屋さんが梅雨の長雨に大打撃をうけたようです。

今日は後施工アンカーについてのお話しです。

ユニソンシャモティ
ユニソンシャモティ

↑こちらは補修前の化粧ブロック(ユニソンというメーカーのシャモティというブロックです)で内側からの破裂が確認できます。

錆てしまったアンカー
錆てしまったアンカー

 

どうやら今回のケースは後施工アンカーの錆による内側からの爆裂のようです。

流れとしてはこうです。

こちらは分譲地なので、造成した際に境界ブロックで区画整理をしました。

下から四段までです。

そこにこちらのお施主様が住宅を建築した際に、設計GLを境界ブロックより15cmほどに設定したようです。

(設計GLとは、住宅に接している部分の地盤の高さです。雨の排水や洪水等の水害を想定して道路より何十センチか上げるのが普通です。)

家の外周にもとから積んであるブロックより地盤を上に設定したわけですからブロックの高さを上げなければ盛り上げた土が雨等で外にこぼれてしまいます。

そこで同じ種類のブロックを1段増積みしたのですが、その時通常はセットアンカーというものを打ち込み、下のブロックと繋ぎあわせます。

しかしこのアンカーが問題なのです。

正式な工法ではありません。

基本的にブロックは、ベースコンクリートというブロックの土台になるコンクリートから一本の鉄筋で一番上のブロックまで通してあります。

ブロックを積む段数に依りますが、一本おきか全てのブロックに縦と横に鉄筋を通してブロック同士をとめるよう建築業界には規定があります。

ベースコンクリートの中にもハシゴ状に鉄筋を組みあわせ、その一部の鉄筋が一番上のブロックまで通ることによってベースコンクリートとすべてのブロックが一体となるのです。

つまり後からブロックを足すということはこのルールを守れないことになります。

鉄筋を通せないので横にも上にも後からはブロックを足せません。

二枚目の写真の錆ているアンカーを見ればわかるように後施工アンカーというのは5cmほど差しこんであるだけです。

新築当初こちらの外構工事をされた業者様は普通にアンカーを打ったと思いますが、垣根の根っこがブロックを押したようです

ブロック解体
ブロック解体

ブロックがあった所の形に沿って根っこがびっしりはえています。

根っこの力は強いので増積みした一番上のブロックだけ押してしまいます。

後施工アンカーは簡単に引っこ抜かれてしまうのでおそらく地中で長い間水分にさらされていたと思います。

すると二枚目の写真のように錆びます。

鉄は錆びると膨張します。

外側からの圧縮にはある程度強いブロックも内側からの膨張では簡単に破裂してしまいます。

要約すると「強度の低い箇所を樹木が影響を与えた」ことが原因です。

ただこのようなケースはエクステリア工事では発生してしまうことがたまにあります。

このブロックを施工された業者様が悪いのではなく、エクステリア工事では日本建築設計基準を守りづらいことがあるのです。

今回のケースで言えば、設計GL をブロックより上げるために区画整理してある境界ブロックを解体して1から積み直す費用を払うお施主様はあまりいないと思います。

代わりに強度を持たせた工法で工事するにしても決して安くは済まないことでしょう。

土地と住宅代を払った直後にエクステリア工事にそこまで固くなっても、その費用を払うのはお施主様です。

大切なのは全てお施主にお伝えすることだと思います。

当社では後施工アンカーはおすすめしておりませんが、どうしても必要であれば事前にデメリットを全て説明させていただいています。

ブロックの補修後
ブロック補修後

もとから入ってる鉄筋はなるべくそのままに、あらたに必要な鉄筋は追加して補修完了です。

新品なのでとても目立ちます

強度が必要ないものなら色合わせて補修することもできますが、土圧のかかるブロックでは積み直すしかありません。

今回の補修工事はエクステリア工事の一つの課題とも言えるケースでした。